朝鮮で最初に待ち受ける関門:新義州での荷物検査
北朝鮮に鉄路で出入国をしようとすると、丹東から鴨緑江をわたってすぐの、新義州で積荷検査を受けることになる。
新義州に停車すると、国際列車の中に、軍服を着た男たちがやってきて荷物を開けるよう指示されたり、携帯電話やデジカメ、PCの中に入っている写真を見せろと要求してくる。iPhoneを渡すと、画像フォルダを穴が空くほど眺めている。事前に金正恩同志のご尊顔などは消しておいたつもりだったが、
この写真を消し忘れていて大変ヒヤヒヤした。
新義州での荷物検査には裏技がある
余談だが、このタイミングで軍人氏にタバコをさし上げると、たいそう機嫌が良くなって荷物検査がガバガバになるという裏技がある。チョソンで人気の銘柄は日本のセブンスターだ。日本の空港の免税店でカートン爆買いしていくと、後で捗るぞい。
革命的人民軍将兵も…やっぱ好きなんすねぇ
しかし、デジタル媒体に収めた写真なんて、いくらでも隠すことができるし、何故こんなに執拗に見てくるんだろうか。一説では、外国の写真や、エロ画像を見たくてそうしているのだと聞いた。
「いやいや、ネタだろそんなんwww」って思っていたが、実際に積荷検査を受けたところ、妙に納得した。なぜなら、よく見ていると彼らは、女性旅行客のカメラには見向きもしていなかったからである。(軍事機密を盗撮したいなら女性ですね…)
韓国の写真を見て「なんだこれは」「南の写真だよ」というやり取りをしている同行者もいた。
なお、同行していた私の友人は、ヤマジュンのアレ漫画のキャプチャがiPhoneに入っているのを革命的朝鮮人民軍軍人に見つかり、無言で無慈悲な削除を食らっていた。
これが「エッチな画像」と判定されたのかどうかは不明である。