中国を旅することはサバイバルです。モバイルは我々の命綱です。私も、現地のWi-Fi頼みで中国に突撃してさんざん痛い目に遭いました。もうだめだ、逃げよう死んじゃおうって感じになったこともありました。言葉が通じなければ上手く希望を伝えたり助けを求めたりすることもできません。
そこで役に立つのがスマートフォンとモバイル環境です。サバイバル力が高まります。
中国での旅の利便性を飛躍的に高めるモバイル環境を勝ち取る手法を3つ紹介します。
1. 中国聯通香港(チャイナユニコムHK)の跨境王を使う。
大陸と香港のデュアルナンバー(2つの電話番号がもらえる)Simカード。これは大陸で使うと、香港からのローミング扱いになるので、TwitterもFacebookも余裕で使えます。Simフリー端末とともに持ち込みましょう。
また「万里のファイヤーウォール」という名のインターネット規制を回避する方法としてはVPNが有名ですが、近年は無料で使えるVPNがほとんどブロックされてしまっています。有料VPNは使えるものがあるようですが、短期滞在だとちょっと割高になりそうです。
中国の携帯番号があれば、ホテルの無料Wi-Fiなどの電話番号認証のサービスを使えるようになります。銀行口座開設には必須ですし、中国国鉄のきっぷオンライン予約も使えるようになります。
中国のSimを買ったほうが安いですが、インターネット規制をもろに受けるので外国人旅行者からするとあまりオススメできません。
その他、中国への短期旅行であれば「チャイナDATA」のWi-Fiルーターをレンタルするのもアリだと思います。日本語サポート完備なところが、香港Simよりもハードルが低いと言えます。
2. バイドゥの地図アプリ:百度地図を使う。
世界万国、Google Mapsが最高なのですが、中国に限っては百度地图のアプリが最高です。地図をダウンロードしてオフラインでも使えるので(容量を食いますが…)、いざという時に役に立ちます。機内モードでも現在地出してくれるので便利です。
目的地を打てば、どの路線バスに乗ってどこまで行けばいいかも全部出してくれるのですが、過信は禁物です。路線バスは、さり気なく停留所をスキップしていくことが時々あります。
やはりバス移動は上級者向けですね…。
3.WeChat(微信)をインストールする。
現地で中国人と仲良くなったりすると、ほぼ必ず「てかLINEやってる?笑」ならぬ「てかウェイシンやってる?」と聞かれます。WeChatは中国で最もメジャーなメッセージアプリなわけです。逆に、LINEは中国で規制されているのでLINEをやっている中国人はほとんどいません。でも、WeChatのアカウントを持っておくとそんな時も安心ですね。
しかも、現地の銀行口座を作ってWeChatと紐付けておけば、微信支付というサービスが使えます。微信支付に対応してるお店ではQRコードの読み取りで支払いをすることができるし、SimカードのチャージもWechat上で行えます。他にも、映画館の予約や国鉄のきっぷ予約もできるようですが、上手く行かなくてできませんでした。
ちなみに、なぜか新大久保や池袋にも微信支付対応の中国物産店があります。最近は爆買いに対応したいのか都心の百貨店などでもつぎつぎ対応してます。東京で人民元を使う異世界体験をしたい方にはおすすめです。
※2016年7月3日現在の情報です。インターネット規制などの最新の事情はご自身で十分調査の上、中国に臨んで下さい。
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