毎年10月1日は中国国慶節。1949年に国共内戦に勝利した毛沢東首席が北京の天安門広場にて「中華人民共和国 中央人民政府 今天成立了!」と叫び、中華人民共和国が成立した日だ。
横浜にある中華街でも、この日を祝って人が集っていた。その様子をレポートしよう。
そこら中で中国国旗と横断幕
みなとみらい線に乗り、元町・中華街駅に到着すると、地下道の広告が中華街関係のも
のに埋め尽くされていた。この時点で「あ、中華街に行くんだ…」と感じる。
そして中華街。横浜生まれ横浜育ちの私としては見慣れた風景ではあるが、やはり国慶節ともなると雰囲気が違う。
なにやら偉い人が集まってそうな宴会も開催されていた。
羊肉串に小鍋…「東北人家 新館」で昼食
昼過ぎに中国愛好家の友人らと合流した私たちは、とりあえず昼食を摂ることにした。
選んだのは「東北人家 新館」。広東出身の老華僑(戦前からの中国からの移民)が多いこの横浜中華街では広東料理のお店が多いものの、ここでは珍しく東北料理が味わえる。
メニューには簡体字が並んでいたので、新華僑(中国改革開放後の移民)が開いた店であることが推定される。
羊肉串に麻辣小鍋、東北風冷麺を青島ビールとともに頂く。ウンメェ~~ッ!
パレードは国旗を振る中高生、昇り龍、そして吹奏楽マーチング、民族衣装舞
腹ごなしを済ませると、パレードが始まっている模様だったので、見に行った。
予想通りの人だかり、音楽に銅鑼や太鼓の音、そして爆竹…これが中国式の祝福か!
まるで生きているような動きを見せる龍舞。
音楽に合わせて「万岁!万岁!」と言っている中高生たち。中華学園あたりの生徒かな?
パレードといえば定番の吹奏楽によるマーチング。
スーザの「錨を上げて」(米海軍歌)、フルトンの「海兵隊」(トリオに米海兵隊歌”The Marine Hymn”を含む)、「聖者の行進」(アメリカ・ジャズのスタンダード・ナンバー)などを演奏していた。
どれも中高生の吹奏楽部が演奏する行進曲としてはド定番で無難だけど、「中華人民共和国の国慶節パレード」で演奏される曲としては娃娃!美帝国主义的!!と思わずにはいられなかった。
まあ、中国の「人民解放軍進行曲」とか日本の「軍艦行進曲」とか演奏しても、楽曲そのものよりも楽曲が持つ政治性を根拠に、何処かから顰蹙を買いかねないご時世なので、最適解なのかもしれない。
ほかにも、爆竹や民族衣装の行進などが見られたが、肝心の写真を撮っていなかったのでTwitterに投稿されたものを貼っておく。
中国紙「横浜の中華街が国慶節を祝う横断幕を掲げている!」 中国人「ありがとう!」「いい感じだね」「・・おや?」 #海外の反応 https://t.co/ZINiNt29SL pic.twitter.com/dqUo68FDoM
— kaigai.ch (@KAIGAIch) 2016年10月4日
10.1 国慶節
学校の舞台と中華街のパレードで踊らせてもらいました。
これで4年間続けてきた舞踊を引退です。
在校生として踊るのはこれが最後だけど、出来たらまたこの9人で国術団として踊れたらいいなーって思います。 pic.twitter.com/5ll0FuiZm9— みえ。 (@FdR6otB5Apwv92R) 2016年10月2日
パレードの終着点でも羊肉串…
パレードは関帝廟から出発して、中華街をグルっと一週して関帝廟に戻ってくる流れとなっていた。夢中終着点まで追いかけた。
また、終着点では羊肉串スタンドが待ち構えており、何も言わずに一本買ってみた。肉厚でうまかった。
結束語: 中華街は好いぞ
食べ歩きからお祭り、様々な中華料理店が楽しめる横浜中華街。まだまだ探索しがいがありそうだ。明日10/10には雙十節(中華民国建国のお祭り)があり、こっちも訪問してみたい。
*1:画像:横浜中華街Facebookページより 横浜中華街 – タイムライン | Facebook