ここだけまるで中国!?池袋に開校した北京語言大学東京校の学園祭

ここだけまるで中国!?池袋に開校した北京語言大学東京校の学園祭

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※画像は北京語言大学本校*1

先週訪問した北京語言大学東京校の学園祭をレポートする。

これを知ったのはつい一月前。北京語言大学が東京に分校を開設したという時点で、驚きを隠せなかったが、近日学園祭があるというので早速赴かざるを得なかった。

北京語言大学は、北京にある中国語教育に強い国家重点大学の一つである。知っていることといえば、めちゃくちゃ留学生が多いこととHSKの拠点になっていること程度だけど、ロゴは毛沢東主席の揮毫*2であるとのことなので、歴史と権威のある大学なのだろう。


これが学園祭のパンフレット。「ここだけまるで中国!?」というが、池袋には「まるで中国」な場所がたくさんある。

池袋駅より徒歩5分、ビルキャンパスに聳える北語大東京校


大学の入口は風船パンダのアーチで彩られていた。

会場時刻の10時を大幅に過ぎての訪問だったものの「まだ準備ができていない」とのことで、外で待っていた。マジか・・・w

中国の大学特有の、めっちゃデカイ正門や権威を感じさせる立派な校舎を想像していたが、どちらかと言うとコクーンタワーの専門学校とか河合塾のような、いわゆるビルキャンパスであった。


中に入ると、日中両国の国旗が飾られている。立派な旗だった。
ちなみに、中国の大学には必ずある中国共産党○○大学委員会は、少なくとも大きな看板を出して設置されていたりはしなかった。


壁に掲示された時間割。中国語のほかに日本語のクラスが入っているあたり、ノンジャパ*3の留学生も数多く学んでいるのであろうことが窺える。開校したのは2015年のようで、まだ2年生までしかいないようだ。教員は全て本校から派遣されてくるようなので、本場のステージの高い中国語教育を日本にいながら受けられる数少ない拠点なのかもしれない。

中華式服務でグローバルな模擬店コーナー

「学生ラウンジ」という部屋には模擬店が所狭しと集まっていた。アジアの各国の料理を各国の留学生が振る舞う、ということでベトナムやネパールの食べ物が売られていた。中に入るとシフトの学生らがくつろいでいて、日本では味わえないゆるさ(中華式服務)を体現していて、実家のような安心感を得られた。

とりあえずお気に入りのベトナムコーヒーをオーダーしたが、「コーヒーがどこにあるか分からない」ということでチェーというスイーツに振り替えてもらった。
練乳の甘みが口の中にひろがって美味しいです。

人は少ないけど地味に面白い展示企画


高層階にはゲームコーナーがあり、漢字当てゲームや射的を準備していた。なぜか学生ではなく職員の男性が店番をしていたのがなんか面白かった。

写真が無いが、射的で見事6つの標的を倒すとガンプラがもらえるという企画があり、同行者がチャレンジしていたものの、見事撃沈していた。売上のほとんどを私達が払った模様…

この他にも、中国切り絵教室、中国絵画教室、中国映画上映会などの展示があった。

まさかの小苹果のチャンスも…

一通り見尽くしたし、もう出ようかという雰囲気になっていた。入り口に戻ると、呼び込みをやっている学生たちの熱烈服務に遭った。

「13時からダンスやるんで見に来て下さい」「えっ、シャオピングオやりますか!?」「やりますやります!」と、13時から「小苹果」のパフォーマンスがあると聞いてしまったので、少し外でランチをして戻ってくる決心をした。

13時にキャンパスに戻るも、ステージの配置が確定していなかったりしたようで、何度か会場の椅子の並べ替えをはじめたりをして、晩点15分でようやくパフォーマンスがスタート。

司会もパフォーマンスも全て中国語で進行するところは、流石北語大だなあと思った。

「幸せなら手をたたこう」中国語版に合わせてブレイクダンスをする学生や、美しいバイオリンソロ(久石譲の曲かな?)を楽しんでいたところ、次の予定の時間が来てしまったのでやむなく離脱。「小苹果」を見たかったのであるなあ…

なお、一連のパフォーマンスの写真は、あまりにもプライバシーに配慮し得ないものばかりだったので掲載は見送った。

参加者は大部分が内部の学生であとは少数の見学者(高校生)だったので、中国オタクが訪問したらだいぶ浮いていたようだ。ランチのついでに陽光城で買った王老吉の缶を握りしめながらパフォーマンスを鑑賞していたら、帰り際に職員に「それ、どこで買ったんですかww」と尋ねられた。(社会人向けの中国語講座も開講している旨の案内を受けて、ちょっと気になっている…。)

結束語:これからに注目

このように、ゆるい空気が漂っている半ば牧歌的な空間だったが、語源大学の教育を東京で受けられるという事実の認知が広まれば、もっと人気が出るだろうな、と思う。
少なくとも私が今高校生だったら、願書を取り寄せていたと思う…。

まだまだ新設校という雰囲気だったが、今後どのような学校になっていくのかが楽しみだ。

*1:Beijing Language and Culture University – Wikipedia 

*2:北京语言大学 沿革より

*3:「日本人(日本国籍)ではない者」といった意味

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